海外のAutoCAD

2009年6月9日

日本のAutoCADのコマンド名は、全て「英語」ですが… 海外のAutoCADは、母国語で提供されています。

どういうことか?と言いますと…

コマンドラインへ直接コマンドを入力してAutoCADを操作する場合、「円」を描くコマンドであれば、AutoCAD日本語版の場合「CIRCLE」と「英語」を入力しますが… AutoCADドイツ語版では、ドイツ語で「円」を意味する単語「KREIS」と入力して円を描くのです。

英語:CIRCLE
ドイツ語:KREIS
フランス語:CERCLE
スペイン語:CIRCULO
イタリア語:CERCHIO

これは、語源が同じなのでしょう… なんとなく似ています。

英語:MOVE
ドイツ語:SCHIEBEN
フランス語:DEPLACER
スペイン語:DESPLAZA
イタリア語:SPOSTA

これは、かなり違いますね… 欧州語の学習になるかも。

こちらのサイトで調べました
http://www.cadforum.cz/cadforum_en/command.asp

Visual Studio 2008 SP1

2009年6月7日

新しいプロジェクト(MFC)を作成する時に使うアプリケーションウイザードですが…

vc9-appwizard

旧バージョンから特には変更のないもの…

vc9-appwizard_aptype

VisualStudio, Office などが選択できるもの…

vc9-appwizard_aptype_sp1

2台のPCで表示されるダイアログが異なることが謎だったのですが… Microsoft VisualStudio 2008 SP1 が適用されていないことが理由でした。(解決)

Ajax

2009年5月25日

最近のWebアプリケーションの技術を調べていくと、これにたどり着きます。Ajaxは、後付けてきな名前「= 非同期(Asynchronous) Java Script + XML」で、技術としては新しいものではありませんが、Googleが提供する各種サービス (Map,Document…) が、この技術を使っていることによって、一躍脚光を浴びることになりました。

Ajaxとは少し異なりますが… 私的には、同じくクライアント側で動作するアプリケーションを作成する手法として、Adobe Flex にかなり興味を持ってます。

Deelip

2009年4月28日

ODA カンファレンスに参加しています…
今日は、今回の大きな参加目的の1つであった、Deelip氏との対談が出来ました。

deelip eba彼が書いたDWGdirect を使ったアプリケーションの作成方法を説明した本 -OpenCAD – は、まさに私自身が書くつもりで、準備を進めていたものでした。

彼に、先を越されてしまったわけですが… 彼の本がリリースされたとしても「日本語の解説本は皆無」という状況は、なんら変わりません。

今日、お話を伺ったところでは、OpenCADは、Wikiを使って、オンラインコンテンツとして、協力者とともにDWGdirectの利用方法を紹介していきたいとのこと… これも正に、私がこのサイトで考えていた事… まるで考えていた事が同じだったので、すっかりと意気投合してしまいました。

「OpenCAD 日本語に訳して良い?」という提案も快く承諾して頂けました。

DWGdirect.NET Beta

2009年3月24日

ODAが、DWGdirect.NET (Beta) のリリースをアナウンスしました。http://www.opendesign.com/DotNetBetaAnnounce

DWGdirect.NET は、ODAプラットホーム(DWGファイルの読み書き)を可能にする .NET framaworkです。今回のBetaによって、全ての図形へのアクセスが可能になりました。描画(レンダリング)サポートについては、今後の更新版にて予定しているとのこと。

LT-Extender 終焉宣言

2009年3月13日

AutoCAD LT にカスタマイズ機能を提供するツール… Autodesk社の圧力によって、ほとんど滅亡しましたが… これは、生き延びておりました。 国内でも、一部のサイトで紹介されておりましたので、結構利用されているのかな?

LT-Extender が終焉宣言をしました。
http://www.lt-extender.com/LT-Extender/englisch/default.htm
詳細は不明ですが… 写真(墓石)の文字がとても意味深です。

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何故 DRX ?

2009年3月12日

IntelliCAD.net の Deelip氏が面白い記事を投稿しています。

http://www.intellicad.net/profiles/blogs/mesh-to-solid-for-bricscad

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World Conference 2009

2009年3月5日

OpenDWG / Open Design World Conference 2009

http://www.opendwg.org/node/305

ODAが一般参加者向けに開催する初めてのセミナーで、2009年 4月27 ~ 4月29 オランダにて開催されます。

実は… 以前、この場所(Holiday Inn Leiden )に行ったことがあります。 というのは、ODAの現Presidentである Arnold van der Weide(オランダ在住) は、私がVice-Presidentを務めている ITC (IntelliCAD Technology Consortium) の元Presidentです。同氏が同じ場所で4年前(2005年)に IntelliCAD World Meetingを開催し、それに私も参加したからです。

skype_arnold

Arnold氏とは、ITC時代に何度も会ったことがあります。当時の Skypeアカウントは今でも有効なようで… 今でも、私のコンタクトリストに含まれています。

今回のこのカンファレンスには、ITC会員も多く集まります。 ITC本部もそうですが… ITC会員企業である SolidWorks, Bricsys, ZWCAD, Carlson Software などは、ODAの理事でもあるからです。ODAとITCは、共に起源は同じVisio社なので、今でもラップする部分は多いです。

これまで、私自身は、ODAとの関わりはIntelliCADを通して… ということでしたので、今回、ITC会員以外の方達がODAに対してどのような関心を持っているのか?というのは、とても興味ある所です。

ODAの歴史

2009年2月20日

本家サイトの「OpenDWG History」ページを翻訳しました
> http://www.ebatech.jp/open-design-alliance/about-oda/opendwg-history/

日本におけるCAD市場は、他の英語圏の国と比べると、少し特殊だったかと思います。ここ数年、日本においてもAutoCAD-DWGフォーマットが、デファクトスタンダートとなりつつありますが、海外におけるAutoCADシェアとは比較になりません。

日本では、 翻訳されていない英語バージョンのソフトウェアが受け入れられることはまずありません。また、日本における独自の設計基準などが、海外製CAD製品にとっては、大きな障壁となっているようです。

DXFファイルは、Autodesk社の思惑通りに、国内においても「CAD標準交換フォーマット」として受け入れられ、ほとんどのCADが採用していましたが、オープンなテキスト形式であったため、入出力機能をプログラムするのに、特別なライブラリは必要とされませんでした。ですが、DXFのファイル仕様が良く理解されないまま作成されたデータも少なくなく、「DXFよる交換はデータが化ける」というのが、一般的な認識となってしまったように思います。

私の記憶では… 国内において、DWGファイルの構造を初めてオープンな情報として提示したのは、(有)ページワン だったと思います< 1997年頃。

ODA設立によって登場したOpenDWG Toolkit (通称 ODT) は、Internet 普及期とも重なり、国内においても、バイナリ形式であるDWGなら大丈夫だろう!という、ある意味安易な理由から、国産のほとんどのCADベンダーが ODT を使って、DWGファイルの読み書きをサポートするようになりました。

ODAの設立の背景…

2009年2月15日

本家サイトの「About the ODA」ページを翻訳しました
> http://www.ebatech.jp/open-design-alliance/about-oda/

Visioは、当初、フローチャートを描くことを目的としたソフトでしたが、機能を加える従い、建築平面図など簡単な図面をカバーできるようなソフトウェアに成長しつつありました> 配管図など接続情報を持った図面は、Visioを使うととても便利です。

当時、Autodesk社はDesign系ソフトウェアの分野で No.1になろうと、「設計者が必要とするSoftwareはすべて提供する」と宣言し、AutoCADだけの会社ではないことをアピールしていましたので、面白くありません。そこで、Visioと、ほぼ同等な機能を備えた対抗製品(Actrix)を発表します。

これようなAutodesk社の動きに対して、Visio社がAutoCADの牙城を崩そうと狙ってプロデュースしたのがIntelliCADです。 「IntelliCAD」は、Visioが1から行ったものではなく、Boomeran Technology社が開発していたAutoCAD互換インターフェイスを持ったソフトウェア(Phenix)と、MarComp社が開発していたDWGファイルを読み書きするライブラリ(Autodirect→のちの OpenDWG Toolkit)を買収することで実現できた製品でした。

Visio社による、ODAの設立は、流通しているCAD図面フォーマット(DWG/DXF)がAutodesk社独自のものであるという状況に対して、疑問を投げかけたものだったと言えると思います。

Autodesk製品を使わなければ図面を作成&編集&印刷できない… という状況は、よろしくないのでは? もっと様々なソフトによって DWG/DXFファイルを扱えるても良いのでは?

これは、すなわち、本サイト設立の背景(目的)でもあります…