OpenDWG の歴史

http://www.opendesign.com/OpenDWG_History

Open Design Alliance は、CADデータの保管と交換のためオープンスタンダードなフォーマットとして、DWGファイルを読み書き、新規に作成することを可能とするライブラリの開発することを使命としています

その目標を達成するため、 Open Design Alliance は、ライブラリを開発、メンテナンスし、そのファイル仕様を公表しています。

初期のDWGアクセス

「DWGファイルを読み書きしたい」という市場からの要望によって、Cimmetry Systems, Cyco, Kamel Software, MarComp, Sirlin, Softsource など、多くの開発者が、それを取り上げ、DWGファイルをリバースエンジニアリングすることで、開発ツール、ビューアなどが開発されていました。 そんな中、1990から1997にかけて、MarComp社が、DWGファイルにアクセスする開発キットのリーディングカンパニーとして頭角を現してきます。MarComp社は、ツールキット(AUTODIRECT)をブラックボックス技術… 1つのファイルを用意して、AutoCADで変更後、ファイルがどのように変更されるか?を調べあげて生産しました。 MarComp社は、AutoCADの8回にわたるバージョンアップ(versions 2.5, 2.6, 9, 10, 11, 12, 13, 14… R13時代のマイナーバージョンアップにも対応しています)をサポートするために、AUTODIRECTを改良・拡張し続けたのです。 MarComp社のAUTODIRECTは、1つのパッケージでDWGとDXFどちらも読むことができ、各バージョンの変換にも使えるという革新的な手法を採用していました。Visio社は、内部でこの技術を使う必要性から、1998年1月にMarComp社を買収・取得しました。

OpenDWG Alliance の成り立ち

Visio社は、DWGフォーマットをオープンスタンダードとするべく、多くのベンダーがデータの損失を心配することなくファイルを読み書きできるようにすることに決めました。そして、1998年2月、いくつかの会社とともに、図面保管のために、DWG をオープンで、アクセス可能な標準にすることを専門に行う独立した非営利団体 OpenDWG Alliance を設立しました。 この創立によって、 OpenDWG Allianceは OpenDWG Toolkit (ODT) と Viewkit (MarComp社の AUTODIRECT ライブラリをベース)の、全てのメンバーへ提供しました。2002年、ODAは、C++ オブジェクト指向に基づいた完全に新しいライブラリ DWGdirect を導入しました。2003年、OpenDWG Allianceは、Open Design Alliance と組織名を変更しました。

最近の OpenDWG

Open Design Alliance は、現在、そして将来においても、CADデータにおけるオープンな工業規格フォーマットの促進を継続します。ODAは DWG ファイル形式の変更を受け入れるために定期的に OpenDWG ファイル仕様を保守、更新しています。何千というODA会員がODAソフトウェアライブラリを、会員のアプリケーションに使うという状態で、 OpenDWG はCADデータの保管と交換のために強固で、信頼性が高く、そして認められた基準であり続けるでしょう。